循環呼吸奏法

  Kenny G とは、世界的に有名な SAX 奏者であり、Smooth Jazz という新しい分野を切り開いたのは彼だといっていい。

  その昔私は、来日した Kenny G のコンサートを代々木体育館に観に行った(というか聴きに行ったというべきか)ことがある。彼はエンターテイナーで、非常にサービス心旺盛なコンサートであった。彼の音楽は pure そのものだが、彼の人柄などが伝わってくるものであった。

  彼は、これまでクリスマスシーズンになるとホリデーアルバムを出しているのだが、単に売れるから、という理由の他にも、敬虔なクリスチャンであることがうかがえると思う。その真面目さが彼の創る音楽に表れていると思う。

  さて、コンサート中で、おそらく彼は(感覚的には)5分以上は同じ音を出し続けた記憶がある。そんなことが可能なのか?と思うが、実際に耳で確かめたし、彼の CD で Kenny G Live! というにロングトーンをしている曲が入っていたと思う。事実であることは確かだ。しかし自分が管楽器を吹くときに、同じ音をそんなに長く出せるものだろうか?

  ずっと頭の片隅に疑問に思っていたところ、そのやり方が書いてある HP を偶然見つけたので記しておくことにする。

https://www2.gol.com/users/gandam/kennyg/faq.html (Kenny G. FAQ)

ケニーがロングトーンで使っているという、循環呼吸奏法って何ですか?

それでは、簡単にサーキュラー・ブリージング(循環呼吸)の理屈を説明しましょうか。

一言でいえば、”鼻で息を吸いながら、口からも同時に息を吐く”ということです!。こう聞くと何とも難解ですが、理屈そのものは以外と簡単です。しかし、このテクニックを身に着けるのは非常に大変なことです。でもあなたも体験することは出来ます!・・・その方法は、

1) 頬を大きく膨らませて、口の中に空気をためてください。

まず、この状態で通常の呼吸は出来ていると思います。

では次に・・・・、

2) 1)の状態のまま呼吸をしながら両手で膨らんだ頬を押して、口の中から空気を押し出してみてください。

どうですか?

鼻で呼吸をしながら、口から息が吐けるでしょう・・・・・。

3)で、口の中の空気を吐くのに頬を手で押しましたが、これを手で押さずに頬をつぼめることによって行います。
これが、サーキュラー・ブリージングの理論です!

<練習方法>
一般によく言われている練習方法を紹介しましょう。

(用意する物)

・コップ・・・・水を入れておく。

・ストロー

ストローを口にくわえて、ジュースを飲む時のように水をいれたコップに入れます。この状態で息をストローに吹き込めば、ブクブクと泡がでますね!。これを先ほど説明した方法の、”頬をつぼめる”ことでやってみましょう。

やはり、泡がでますよね・・・・それと同時に鼻で呼吸をする。

この様に、泡を途切れさせない様に呼吸をする練習をするわけです!

さあ、練習しよう!!!

(Feb 14, 1998.)

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