日本人の女の子はなぜオシャレなのか?

休日のアメリカのショッピングモール、または、短大のキャンパスを歩いていてみかける女の子を見て思うのだが、私が暮らしているベイエリア…というかカリフォルニアと比較して、ファッションの面では明らかに日本人の女の子の方が進んでいる。

これは次のような理由が思いつく。

  1. 体型。アメリカ人は肥満が多い。そもそもそれ相応の服が着られない。体型が体型なので、オシャレにも限界がある。日本人の女の子はアメリカ人からしてみれば考えられないほど細くて(というよりガリガリ)で、ダイエットに励んでいる。着たい服を着れるという人はアメリカ人よりも明らかに日本人の女の子の方が多いだろう。
  2. 民族。アメリカ人は多民族である。多民族なのでファッションも多様性がある。このあたりではインド人の女性もかなり多くみかけるが歳が若くても伝統をかたくなに守りインドのサリーを着てたりする。個性を大事にする文化も手伝って、アメリカではオシャレしてようがしてなかろうが自分が気に入ったファッションはすなわち自分なのである。なのでファッションに流行があって日本のようにみんなが同じような服を着ているということもあまり起こらないだろう(日本のユニクロを思い出して欲しい)。アメリカに住む日本人はその服装で明らかに日本人とわかるくらいだ(ただし長く住んでいるほどオシャレに無頓着になっていくとも思う)。この状況に比べて日本はほぼ単一民族のために、国民すべてが競争相手となる。
  3. 気候。ベイエリアにも四季を感じることはあるが、日本のそれほどでもない。四季というよりも1年は雨季と乾季の 2つに分かれている、四季よりもその印象の方が大きい。そして乾季はまったく雨が降らずに乾燥している。カリフォルニアの青い空。というわけでカリフォルニアというと Tシャツ姿を思い浮かべる人も多いと思うが、その通り。冬になれば一応は寒くなるのだがそれでも 1年中 Tシャツの人がいる。これではオシャレに気をつかうはずがない。これに対して日本では明確な四季があり、衣替えがある。このときに服を新調したりする機会が多いのではないか。小売もシーズンの終わりには大々的にセールをする。
  4. 移動。アメリカでは NY などの一部の都市を除いて移動はクルマである。つまり日本のように電車に乗るために駅に行って…などと歩かない。従って靴も磨り減らないから必然的に同じ靴を履いていて買い換えない。さらには上が Tシャツであれば下はジーンズと靴はスニーカーとくる。日本ほど明確な四季がないこともあいまってこれではますます服を買わなくなる。いずれにしてもファッションの基本は足元からということは決して忘れてはなるまい。
  5. 散発。私が日本にいたときに通っていた美容室の店長いわく、「カットの技術は世界的に見てもドイツと日本が進んでいる。日本人の頭はみんな絶壁だし髪質も欧米人ほどよくはないからそれを隠すために必然的にカットでカバーするようになる。結果カット技術が発達する」といっていた。欧米人の頭の形は良くて、髪の毛の質もいいからあまりカットに凝らなくても(つまり適当に髪の毛を切っても)サマになるのだそうだ。確かにこちらの美容室に初めて行くと(いや、今でも)驚くのだが、カット時間は10~15分で終わる。デパートに入っている美容室でさえ高いお金を払って30分程度ですべてが終わる。日本のように何時間もかかることはない。欧米人はいくら頭の形と髪質が良いからといっても、日本人だって日本のカット技術を持ってすれば髪形も欧米以上にオシャレに見えるようにできるのだ。

ちなみにアメリカの若者に人気のアーティスト Gwen Stefani は『Harajuku Girls』の中で

Harajuku Girls …そのスタイル超好き!最先端!アメリカじゃみたことないわ!日本のファッションシーンがうらましい!

と歌っているほどである。アメリカ人からみたファッションの聖地が Harajuku ってのは近からず遠からずか<?

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>健太郎さん

コメントありがとうこざいます。
またよろしくお願いします!

Posted by yas (未認証ユーザ) on 2006/11/27(月) 07:25

いつも楽しく拝見しております。
論点が面白いです。

Posted by 健太郎 (未認証ユーザ) on 2006/11/26(日) 11:30