CI (コーポレート・アイデンティティ)

CI (シー・アイ) とは、コーポレート・アイデンティティの略である。
コーポレート・アイデンティティとは、企業のイメージを一貫して消費者に訴えることであるが、主に社名・社名ロゴを統一するような狭い意味で使われることも多い。
例えば、ある会社の場合は、社名ロゴのバックはブルーと決まっていて、サブカラーとして黒とか灰色とかが使えるが、そのほかの色は、使ってはいけないことになっている。社名ロゴの長方形の角を丸くしたりすることも許されない。

これは、ブランドイメージを統一するためである。

ここで、*既存の*企業が CI を行なうには多大なお金がかかることに注目したい。なぜなら、CI とは、通常、社名、社名ロゴを変更することであり、社員の名刺は全部交換しないといけない。それを刷るには大企業(従業員数が多い企業)ほど、金がかかるし、あちこちの看板を変えないといけない。カタログなども、すべてである。おそらく、自力(自社独自)でCIを行うところよりは、コンサルティング会社に依頼すると思う。この費用も多大なものと思う (ちなみに、私の勤めている会社は、設立時にボストン・コンサルティング・グループに頼んだそうだ)

CI は金がかかるわけだから、この不景気なときに CI を行なう企業は、かなり儲かっていると見てよい。これは、株式投資の大きな判断基準となる。

たしか、NEC などは、バブル崩壊(直)後くらいに CI を行なって、現在のブルーのロゴで NEC となった記憶がある。

最近で言えば、ゲームソフトの KOEI とか、LAOX もそうである。

世の中が不景気の時に CI できる企業は、投資対象としてはリスクが比較的少ない企業である。

Trackback URL for this post: https://econo.twinkle.cc/trackback/1
Posted on 1999-12-13 by yas |