涙が流れるほど感動する曲に出会えることはそう滅多にないと思うが、滅多にないそれがこの曲だった。
歌詞の途中で I laughed というくだりがあるが、これを聞き違えて産まれてきた自分の娘に「Afton」
と名づけたカップルが何組かいるそうだ。Intersections 1985-2005 のブックレットにはそのようなエピソードが書かれている。
そんなトリビアもさることながら、このボックスセットには、何より彼の 20年の仕事がぎっしり詰まっている。彼のコンサートに行くとわかるのだが、音楽の真髄はスタジオ録音された CD ではなく、実はライブなのだ。少々値が張るが、それだけの価値はある Intersections で堪能しよう。
Mandolin Rain
The song came and went
Like the times that we spent
Hiding out from the rain under the carnival tent
I laughed and she'd smile
It would last for awhile
You don't know what you got till you lose it all again
CHORUS
Listen to the mandolin rain
Listen to the music on the lake
Listen to my heart break every time she runs away
Listen to the banjo wind
A sad song drifting low
Listen to the tears roll
Down my face as she turns to go
A cool evening dance
Listening to the bluegrass band takes the chill
From the air till they play the last song
I'll do my time
Keeping you off my mind but there's moments
That I find, I'm not feeling too strong
CHORUS
Running down by the lakeshore
She did love the sound of a summer storm
It played on the lake like a mandolin
Now it's washing her away once again
CHORUS
The boat's steaming in
I watch the the sidewheel spin and I
Think about her when I hear that whistle blow
I can't change my mind
I knew all the time that she'd go
But that's a choice I made long ago
CHORUS
Artist: Bruce Hornsby & The Range
その歌は行ったり来たりしてた
まるで僕たちが過ごした時間のように
カーニバルのテントの下に落ちる雨を隠しながら
僕が笑うと彼女は微笑む
そんなことがずっと続くと思ってた
君はもう一度すべてを失うまで得てきたものはわからないのさ
CHORUS
マンドリンの雨の調べ
湖上に流れる音楽を聴いてよ
彼女が去っていったときに感じた胸の痛さ
バンジョーの風の調べを聴いてよ
悲しい歌が低く漂う
彼女が去って行ったとき
僕の顔に涙が流れる音を
冷たい夜のダンス
ブルーグラスバンドを聴けば寒くはないかな
最後の曲が終わるまではね
僕は自分の時間を過ごした
君を僕の心から消そうとしたけど
僕はそんなに強くないってことがわかったよ
CHORUS
湖畔を走り下りながら聴く
夏の嵐の音が彼女は好きだったんだ
マンドリンのように湖に奏でた
それは今もう一度彼女を洗い流しているんだ
CHORUS
蒸気船がやってくる
僕はサイドホイールが廻るのを見て
汽笛を聴いたとき彼女について考えてみたんだ
やっぱり気持ちを変えることなんてできない
僕は彼女が行ってしまったときのことはすべてわかってた
でもそれはずっと前に僕が心に決めたことなんだ
CHORUS
訳:エコノ研究所管理人