今年も4月の春に、立食形式で飲みながらの新入社員歓迎会があった。ここではお決まりの新入社員の自己紹介がある。毎年10人前後がみんなの前で次々に自己紹介する。タダでさえ人の名前を覚えられない私は、10人いっぺんに自己紹介されたところですべての顔と名前をその場で覚えられることはない(いや、ここでの話は私の記憶力の悪さを言いたいのではない)。
宴もたけなわ、司会者が「それではそろそろ自己紹介をお願いしたいと思います」と始める。それを合図にシワのないリクルートスーツに身を包んだ新入社員が名前や出身学部をひとことずつ言うわけたが、その中で小柄な女の子の自己紹介が特に印象に残った。
これは今まで私が聞いた自己紹介の中で最もインパクトのあるものだったろう。たったこれだけで聴衆を魅了することができた。
彼女の見た目はというとしなやかな感じで、破壊なんてのはまったくもって縁遠い存在にみえるのだ。やはり破壊工学という言葉が耳に残る。一応飲み会の席なのでそんな学問あるのか!?と一瞬思ったりするが冷静に考えればそりゃぁあるに違いない。
ここで思うのは、その人にしかできない、または、その人しか持っていないオンリーワンのものというのは、ものすごく自分を高めるウリになるということだ。今風の言葉でいえばコアコンピタンス(死語?)ということになるのだろう。
さてその子の名前は・・・夏になった今、やっぱり覚えてない(笑)<名前覚えられません。