社会人になってから、いつかはアメリカで働きたいと思っていた。それが実現した今、思い返せば常に私の中にあったのは結婚講座のときに神父から教わった「ありがとう」と「感謝」という言葉だった。
英語の "Thank you" は日本語では「ありがとう」と訳されるのだが、"thank" という言葉はもともと「感謝する」という意味なのだ。これはキリスト教に由来する。自分は周囲とのかかわりによって生かされている。何があっても「感謝」なのだ。そういえばうちの子どもたちが通っていた保育園の、牧師である園長は私にメールしてくるときは必ず「感謝します」という件名である。私見だが日本人からしてみると「ありがとう」よりも「感謝する」方が重みがあるのではないだろうか。ゆえに日本人は「ありがとう」はすぐにいえるけど「感謝します」とはなかなかいえないものなのだ。
「ありがとう」から「感謝」へ、そしてこれが相手を敬う気持ち、今風にいうなら相手をリスペクトすることにつながることに異論はないだろう。
そうやっていつの頃からかことあるごとに「感謝」するようにしていたら、「海外で仕事をしたい」という夢も叶ったという感じなのだが、アメリカに来てから偶然五日市氏の「ツキを呼ぶ魔法の言葉」というウェブサイトに出会った。すぐにブックマークした。なぜならそこに書いてあることはすべて私の考え、実行してきたものと符合するものだったからだ。特に家庭教師のくだりは私も家庭教師をしたことがあったのでよく理解できた。
それからそのまま放っておいて、 1年くらいしてブックマークを整理していたら五日市氏のブックマークが出てきたのでアクセスすると、すでにサイトはなくっていた。いろいろと検索しているうちに冊子になっていることがわかった。
「良いものはタダでは手に入らない」という良い例だと思う。この冊子は値段は高くなく、日本に出張したときに大切な人にはこの冊子を買っておいて配った。この本の主張は、
カラクリを明かすと「ありがとう」と「感謝します」は、実はキリスト教からの教えに過ぎない。そして「ツイてる!」と思うことは、ポジティブ思考に自分を持っていく自己暗示なのである。まずは相手をリスペクトする気持ち、そして自分自身をポジティブ思考に変える方法。この3つの言葉に人間関係や仕事の普遍的なものが集約されてるといっても過言ではないだろう。
pyo さん
コメントありがとうございます。「ありがとう」「感謝します」の先にあるものは、どんな人でも尊敬する気持ちですね。
こんにちは
トラックバックありがとうございました。
英語でどういう表現して、日本語でこういう表現になったのか気になってました。
MIZUNO さん
コメントありがとうございます!
appreciate は、ご存知かと思いますが thank you よりも丁寧で、重みがあります。日本語はいろいろな言い回しで丁寧さを表現しますが、英語は、その単語やフレーズの使用頻度によってその言葉の持つ意味をコントロールする言語だと思います。ふだん聴き慣れない言葉はそれだけ良い意味にも悪い意味にも価値が出るというわけです。
thank you は、普段の生活の中でいたるところで発する言葉ですが、appreciate はあまり聴きません。つまり appreciate の方が「本当に感謝をしている」と、より重みがあることになります。
なので、小手先のテクニックですが、日本人がこの appreciate という単語をガイジンに使うと、ガイジンは「おっよく知ってるなこの日本人」と思うわけで、英語を話すときは日本人は努めて言うほうがいいと思っています(いや、本来、そういうヨコシマな考えで使う言葉じゃ、決してないのですが、私の言っていること、伝わりますか…?)
繰り返しになりますが、ネイティブ同士であれば、とにかく thank you よりも I appreciate you の方が言葉としてより感謝の意を表す言葉であるということです。
納得しました。
私も日頃、歌わせてもらっている、弾かせてもらっていることを感謝できる自分でありたい、と思っています。
ところで、
ライブ盤などで曲が終ったとき、Thank Youではなく、appreciatedと言っているバンドがあったんですが。こういう使い方ってあるんでしょうかね。Southern Rockのバンドでした。
あ、英語はあちらのテーマでしたね。失礼。
>R さん
コメントありがとう。感謝は自分からするもの、幸せは向こうからやってくるものなのですね。
感謝と幸せは、比例するのですね。