あなたがもし街を歩いていてバンパーの壊れたままのクルマを見たら、それは偶然ではない。
バンパーが壊れたままの理由を考えてみて欲しい。バブルのときはどうだっただろう?少しくらいのキズでも、直していたはず!なぜなら、みんなピカピカのクルマを乗っていて、キズのあるクルマは恥ずかしいからだ!ところが、不景気となると、少しくらいのキズや、ぶつけた後は放っておく。
これは、アメリカのシカゴに住んでいた私の友人宅へ 1998/07 に遊びに行ったときに聞いた話からもインスパイアされる。
私 「今、アメリカは本当に絶好調なのか?」
友人 「うんそうだと思う。10 年前、住んでいたけど、そのときは、ちょっとくらい壊れててもみんな乗ってたけど今は新車ばっかり」
また、例えばもしあなたが街でヴィッツを見かけたら、やはりそれも偶然ではない。ヴィッツが売れているという証拠である。
新車や、とくにその新車が白いクルマで、、それらをたくさん見かけるようになったら、それは景気が上向いてきた証拠である。白いクルマはどんな色のクルマよりも最も汚れが目立つ色 (クロはまぁ、特別として) であり、洗車などの維持費もたくさんかかるからである。バブルの頃は、トヨタで言えば 「スーパーホワイト」 (のマークⅡ) しかなかったと言っていいだろう。バブル崩壊後は、白いクルマはほとんどみかけなくなり、消費者心理を象徴するような色物系が増えたはずだ。
どんなクルマが走っているかは、街に出て目で見て感じ取れる重要な景気指標である。