リエゾン (2) - Linking

フランス語をかじったことがある人なら、リエゾン(Liaison)とは何のことがわかると思う。フランス語では最後の子音は発音しないというルールがあるが、次の単語が母音で始まるときは前の単語の語尾の子音と次の単語の最初の母音がくっついて発音するというルールがある。

例えば、「C'est un...」 では 「セ」 と読む語と 「アン」 と読む語が並んでいる。「セ」 の最後の t と 「アン」 の最初の u が繋がって 「セタン」 となる。

さて、日本語には母音は「あ・い・う・え・お」の 5つしかない。子音を加えたバージョンは 50 音表で表される通りである。帰国子女でもなく、留学も未経験な人にとっては、英語の音を発音はどうしても日本語の音に頭の中で変換されて聞こうとするだろう。今まで未体験なのだから、これは仕方がない。リスニング力の向上とは、その脳みそをどうやって英語のリスニングに適応させるかが課題なのだ。

英語にはフランス語のリエゾンと似たようなものがある。日本人が英語を学ぶ上では非常に重要なものであり、リスニング力を向上させたいならリエゾンを意識すべきだと思う。

今まで、英語バージョンのリエゾンをはっきりと教えてくれた英語教師は今までいなかったが、アメリカで De Anza College の ESL(English as a Second Language)の 「Low Advanced Speaking / Listening」というコースを取ったら、初めてこのことを教えてくれた教師があらわれた。しかも最初の授業で、「らりるれろ」の法則を教えてくれた。この教師が使っている教科書が以下のものである。

この教科書には、「Linking」 といって、リエゾンのことが書かれている。ここでは、その内容を紹介したい。

最初は、例として、以下のイディオムが載っている。ハイフン(-)があるところは、つなげて読む場所である。「らりるれろ」の法則がすべてあてはまる。

  • Expression / Sounds like
    • bottled up / boddle-DUP
    • put it off / pu-di-DOFF
    • hit it off / hi-di-DOFF
    • pass up / pa-SUP

以下の文をできるだけ単語ごとに区切らないで読んでみよう。

I've-always wanted to-learn-a-lot-of-idioms.

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