成功した社会主義

  同僚で、私よりも入社年度は遅く歳下だが、尊敬している人物がいる。彼は中国人。早稲田の大学院を出ている。歳はそんなに変わらない、2002年は彼と一緒に仕事をしていた。某野球球団との IT 恊働も彼がいなければ成し遂げられなかった。

  イケイケで仕事をする。彼は云う、「中国にはこんなことわざがある。」

『船が通れば、橋は開く』

  これは、

大きな船が開橋の前を通れば、だまっていても(許可なくても)橋は開かざるを得ない。

という意味だそうだ。

  つまり良くいえば、「意志(志)あるところに、道は開ける」ということだし、悪くいえば 「やったもの勝ち」 ということだろう。

  以前彼に、

「なぜ就職先にうちの会社を選んだのか?君なら、もっと外資とか他に給料の高そうなところに行けただろう」

と尋ねたことがある。

  彼は答えた。「外資も考えた。外資か、日本の会社がいいと思った。日立とかこの会社は、日本の会社。だから、選んだ。なぜなら、日本の会社のことをよく勉強できるから。中国に帰ったら 『自分は日本の会社(のしきたり)に詳しい』 と言える。」

  目から鱗。その中国人である彼は、ことあるこどに

日本は中国よりも社会主義。(年金問題など)こんな社会主義の国はない。一方で(今の)中国は、日本よりも資本主義だ。

と言っていた。

  そういえば、以下の話もあるらしい。

かつてソ連のゴルバチョフ書記長が『日本は成功した社会主義国の例だ』と
語ったという逸話がある。
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Posted on 2004-09-06 by yas |