人はなぜ働くのか?

  それは、働いたほうが儲かるからにほかならない。これはノーベル経済学賞を受賞したゲーリー・ベッカーの人的資本への投資の理論からもわかるのだが、さらに、大金を持っていた場合、なぜ貯蓄したまま放っておかないで会社を興す人が多いのだろう?

  私が学生時代尊敬していた教授は以下のように言っていた。

  人はなぜ働くのか?それは、働いたほうが儲かるからです。もし、1億円の宝くじが当たったとして、銀行に寝かせておけば利息がつきますが、3%、せいぜい 5%がいいところでしょう。

  会社を興すのは、銀行に寝かすしておくよりも、会社の利益率が銀行の利子率よりも上回るからです。

  注:この話は 1990年初めの話。その後ゼロ金利になった。

  会社を興さないまでも、人的資本への投資の理論は、自分に投資して働くことが一番リスクのない儲ける方法だということを説いている。自分への投資とは他人にはできない、自分だけのスキルを磨くことにほかならない。英語などの語学でも、コミュニケーション能力、技術力などなど、なんでもいいのだが、成功したければ自分のスキルを伸ばすことが一番の近道…ということに反論はないだろう。

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