アメリカのカリフォルニアサンノゼにあるチルドレンズミュージーアムという施設で、ダウン症と思われる方が食堂で働いているのを見かけた。これが普通の姿なんだなと思った。日本では公の場でほとんどみかけない (町田のリス園ではみかけた)。
また、一方で英語学校の教師に 「アメリカ人は自閉症というのをどのくらい知っているのか?」 と質問したところ、「普通はみんな知っている」 という。「なぜか?」 と聞くと、「TV、ドラマ、映画、新聞、雑誌」 いたるところで触れられていると。確かにその週の Newsweek の表紙は 「Autism」 であった (このことは 2年前のことである) から、そうなのだろう。
翻って日本はどうだろうか。私が Newsweek の特集記事を 2年前にアメリカで見たとして、日本では、自閉症に限らず、どれだけ障がい者に対することがマスコミなどで触れられただろう。インターネットやケータイはこれほど浸透したのに、そして CM でしきりに 「ADSL」 なんて言葉が繰り返し放送されるのに、「自閉症」 などの言葉がマスコミから聞かれたことはほとんどないだろう (民法でも自閉症のドラマは 2本あった。最近では NHK が放送した自閉症のドラマのような番組がもっと増えるとよいと思う) 。
今の仕事をできればここで書かれているような世界に持っていきたい。ケータイ先進国日本なら、インフラとしてはアメリカよりも先に実現できるはずだ。これはウォールストリートジャーナル紙からの発信だが、なぜ日本経済新聞はこのような話題を取り上げられないのか。なぜ日本はこのような課題を社会が「普通」に取り組めないのか。アメリカがすべていいとは決して思わない。が、見習うべきところは見習うべきだろう。
IT = Information Technology、すなわち 「情報技術」。
ちょうど 1年ほど前 (1998/12) ごろからよく聞くコトバである。
これは、コンピュータやインターネット、とにかくそういうものを総称するのに使う便利なコトバだ。日経にも 「IT (情報技術)」 と注釈付きなものの、平然と使われるようになった。そして、今起っているのはインターネット革命と表現するのもいいが、 IT 革命と言ってもいいような気がする。