これを書いたら周囲の 2人から 「どーしたの?」と聞かれた。別に、どうしたわけでもないけど、2000年の雪印牛乳事件のときに、日経に載っていたことばで、ずっと肝に銘じていただけ。
ウェブを探せば、「築城 3年、落城 3日」というのもあるみたいだ。でもきっと現代社会でも落城は 1日だろう。
この投稿と前後してタイミング良く 「野村サッチー」 や 「田代まさし」 の事件も起きた。
しかしこの言葉はもっと奥が深い。人間は生まれるまで母体の中から世の中にでるまで 10ヶ月もかかるのに対して、生まれた後事故などで死んでしまうのは 1秒とかからない。ほんの一瞬である。
私が 2000 年にサン・マイクロシステムズにインターンとして働いていたとき、そこのディレクターが以下のような言葉をメールに添えてくた。
+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++ "Coming together is a beginning, keeping together is a progess; working together is a success." - Henry Ford +++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++=+++
これを訳すと
「一緒に集まれれば始まりで、ずっと一緒にいられたら進歩である。そして一緒に働けたらそれは成功である」
ヘンリー・フォード
ということになるかな。
いい言葉です。
週末書店でたまたま手にしたこの本、Excel でのポートフォリオの分析のやり方とか載ってそうで、なかなかよさそう。今まで、株式に関する本は、一切読んだことがなかったが、これは買ってみた。そしたら、すごく良い本だった。中身は、まともだがタイトルで損してるような気がする。
大学の統計学やマーケティングの授業で、分散とか、標準偏差とか、回帰直線とかたくさん出てきたが、経済学部は文系だから、授業のほとんどは 「どう計算するのか」 という計算方法に費やされて、実社会に役に立つものではなかった。昔は Lotus 1-2-3 の全盛で、そのためだけの授業もあって、これはこれで良かったんだけど、所詮は操作方法で終わってしまっていた。良くて、1-2-3 にデータを自分で入力して、回帰直線を作るくらいで、それで 1 年が終わってた。
しかしながら時代が変わったのか、この本では難しい計算はすべて Excel にやらせて (昔も、1-2-3 でできたんだが)、実データとして扱う株価データなんかもインターネットから集めて、分析の結果の値がどのような意味をもつのか説明してくれている。
よく考えれば、Σ(シグマ)の意味だけ知っていれば、分散や標準偏差の公式なんて覚えてても、そのあたりはExcel の関数1つであらわすことができるから、計算方法なんて全然覚える必要がなかったのだ。そういうことを再認識させてくれる本だ。
特に、目からウロコだったのが、株価の前日比の標準偏差を取ったものが 「リスク」 であったということ。
なんだ、最初からそう言ってくれればいいのに…株式に興味もってから早 7 年、大学の授業を受けていた時から数えると 10 年目にして初めて
ということをこの本によって知ったのだった。
ポートフォリオ理論は、学生時代に専攻にしたかったのだが、これを教えてくれる教授は、1 年おきに 「線形計画法」 と 「ポートフォリオ理論」 をやってて、ちょうどわたしが在籍してた頃は、ポートフォリオをやる年に教授が 1 年留学してしまって、私の本当の専攻はマーケティングだったから、線形計画法だけその教授のゼミにもぐらせてもらっていたこともある。
ちなみに、ポートフォリオとは、株式(金融商品)の分散投資のこと。分散投資とは、株を買うときに 1 つの銘柄だけ投資するのではなくて、複数の銘柄を組み合わせることによってリスクを低くして投資すること。
どんな交渉にも強い人とはどのような人か、ということについてを一般的に捉えたもの。これについては、
日本の交渉学の始祖、ICU 教授の藤田忠先生の著書「燮の交渉力」から「交渉力を構成する 12 の因子」を
引用する。ちなみに「燮」は「やわらぎ」と読む。
交渉は信頼関係の上に成り立っている。この個性は生まれつきのものではない。
交渉では準備あるいは交渉計画が重要である。計画力あるいは準備できる力が必要である。
チャンスと思ったら決断をする。商売にならないと思ったら逃げる。人に悪感情を与えずに好機をつかませるセンスが商才である。
日本人は対立(コンフリクト)に弱い。コンフリクトの上に安住できない。
高い目標に人生をかける勇気のあるものは大成する。交渉も同じである。
待つことは神の知恵なのである。忍の一字で待つこと。
当方が心を開けば相手も開く。開かれた心でなければ、交渉は成立しない。
人を見る目。偉大な人物は一目で相手を見ぬく。こういう人にかかっては仮面をかぶっても役に立たない。
自分を説得できないから自身がないのである。自分を説得できない者が他人を説得できるはずがない。
誰にでも愛されたいと思う人には安定感がない。八方美人がこれに当たる。安定感のある人でなければ交渉力はもてない。
自分ばかりよくなればよいという自愛の人は交渉に向かない。隣人愛が必要。
1991〜1992年のことだから、もう随分昔のことだが、学生時代、経営分析の授業が好きだった。ここで上妻教授は、いろいろなことを教えてくれた。たとえば、「教授自身は、セガの株を持っている」、「ロートの子会社、小野薬品工業が良い」 など、株に関することも教えてくれた。エコノ研のポートフォリオにこれらの株が組み入れられているのも(しかも、株価が下がって売るに売れずにそのままホールドしているのも)、この教授の影響である。
また、グリコ森永事件で、森永は多大な被害を被ったが、それを救ったのはファストフードの 「森永 LOVE」 だったとかという雑学的なこと、そして、経営においては、常に 「守る」 「攻める」 だけでなく、「何もしない選択肢」 もありうる、と言っていた。これは株式投資においても考慮すべき点だと思っている。常に、売り買いするのではなくて、「今はあえて何もしない」 と、意識的に 「何もしない」 ことを選択肢に選ぶのである。