キッペスの教え

Waldemar Kippes

ドイツ生まれ 司祭 ロヨラ大学(シカゴ)文学博士
臨床パストラルケア教育研修センター 所長
上智大学、南山大学、聖アントニオ神学院等 講師歴任

学生の頃、 「人間学」 というものがあった。

人間学って何するの?って感じだが、私のクラスでは上のキッペスという教授(神父)がこの授業の担任だった。授業がはじまったらすぐに部屋の鍵を閉めるから遅刻できない。授業は午前中だったが、12時に教会の鐘が鳴ると 「祈りましょう」 と、どんな場合でも授業を中断して祈る。

人間学なのに 「必修」 ということは、落とすと卒業できないということだ。こんな厳しい授業を落として2年続けてやりたくない、と、みんな出席だけはしていた。

キッペス自身もイヤな奴だった。が、あるときキッペスが 「私たちはドロボウも責めることはできない」 と言った。
私は 「えっ、なぜ神父のくせにそんなこと言うのか?悪いことしてなぜ許せるのか!?」 と心の中でつぶやいた。
キッペスは云う、

「もし私たちがドロボウと同じ環境で育ったら、 同じことをしていたかもしれない。」

私には目からウロコだった。「罪を憎んで人を憎まず」 ということだろう。これは非常に簡単な言葉だがこの言葉の意味は逆に言うとキッペスが説明した通りということだ。

テロリストはテロリストになった背景がある。人間誰しもテロリストや犯罪者として生まれてきたわけではない。犯罪を犯すようになったのは育ってきた環境によるところが大きい。または、そうでなければ脳に障がいを負って生まれてきてしまったということだと考えている。これはこれで育つ環境とは別の問題で、考えなければいけない点は山ほどある。

私もテロリストと全く同じ環境で育ったら今頃テロリストになっていたかも知れない───学生の頃、あんなに嫌いだったキッペスの教えは、今でも私の心に刻み込まれている。

生き証人

週末実家に帰り、74歳の父と話す機会があった。イラクの戦争について、

「日本の今の状態は第2次世界大戦に突入する前に似てはいないのか?当時はどうだったんだ?」

と聞いたところ、「いや、違う」と言う。

「では、どういう状態だったのか?」

と尋ねるとすかさず、

「今の北朝鮮が(当時の日本と)まったく同じだ。だからアメリカと戦争した。私は生き証人だから間違いない。」

と答えた。さらにこう言った。

「私は小さい頃学校で立たされたことがある。先生が天皇陛下万歳と言えと教えたから、『その前にお父さん、お母さんに万歳じゃいけないんですか?』と言ったら『お前は非国民だ』と言われて、立たされた。」

Verdana

マイクロソフトは、HP用の英数字用フォントとして、「Verdana」というフォントを推奨している。

どんなフォントなのかは、マイクロソフトのHP、https://www.microsoft.com/ にアクセスしてみればわかる。ここで使われているフォントはすべて Verdana である。

長い間、私はこのフォントの読み方(発音)がわからなかったので、調べてみた。結果は以下の通り。
つまるところ読み方は「ヴァーダナ(または、ヴァードゥナに近い発音)」でいいと思う。

以下、

https://d.hatena.ne.jp/walkinglint/20031204/p34

より無断転載

Verdana は,一見,普通の Sans Serif 体("Sans Serif" は「ひげ飾りの無い」 という意味を持っており,日本語書体でのゴチック体に相当する) のように見えるのだけれど,実は、コンピュータでの利用を想定して様々な工夫が凝らされている。紙の上での見た目ではなく、スクリーン上での見た目を基準としてデザインが行われているということだ。

このフォントのデザインにおいて,最も注意深く練られている点は、小さなサイズでの視認性の保持だ。カーブと直線を強調したように見えるこの独特のデザインは、縮小時にピクセルが好ましい配置となるよう,意図して構成されたものだ。また、"l"、"I"、"1" のような類似文字の分別や、文字間のスペーシングの調整などにも細心の注意が払われている。上記ページにある比較画像を見てみれば,他のフォントの同ポイントの文字と比較して、確かに視認性の高さを持っていることが分かるはずだ。

ところで,もうひとつ気になっていた "Verdana" という名前の由来については,下の Daniel Will-Harris 氏の記事に簡単な説明が添えられていた。

https://www.will-harris.com/verdana-georgia.htm

曰く,「緑の豊かな」という意味を持つ形容詞 "verdant" が元となっているようだ。シアトルの風景における緑の豊かさにちなんで付けられた名前なのだろうと思う。

Carter 氏は Verdana の他にも幾つかのフォントを Microsoft に提供している。"Tahoma" や "Geogia" などがそれにあたるものだ。

###おまけ

Trebuchet Nation は Trebuchet MS について...

"Trebuchet" という単語は、中世において投擲武器を発射するための兵器を指し示すものとして使われていた。私はこの名前が、インターネットに向かって文章を発射するためのフォントの名前として、非常に適したものであると考えた。

###さらにおまけ

Comic Sans Cafe は Comic Sans について...

このフォントは、Windows に標準で組み込まれているフォントの中でも、最もキャッチーな見た目を持っているフォントだ。しかし、その容姿の柔らかさがライトユーザを強く惹き付けてしまうためか、やや安直に濫用されてしまっている傾向がある。英語圏の「良識ある」ユーザ達は、この "Comic Sans" に氾濫にほとほとうんざりしているようで、"Ban Comic Sans" (Comic Sans を撲滅せよ!) などと題されたジョークサイトまで立ち上げられてしまう始末だ。

Posted on 2004-04-09 by yas |

なぜ東京三菱はアコムを傘下に収めたか?

東京三菱 (MTFG) はババンババンバンバン♪(※)のCMのキャッシュワンで消費者金融のビジネスに参入したはずだった。それなのに、なぜMTFGはアコムを傘下に収めたか?

それは、エリート意識の高い銀行員は、街角でティッシュを配るようなマネはさすがにできなかったからである。一般の企業は血のにじむような努力をしているということである。

※子どもが消費者金融の歌を学校でマネするからと教育ママからの 抗議が殺到、最近は控えめにしているらしい?

実は、武富士アコムプロミスなどの消費者金融の金利、都銀が参入している消費者金融の金利、クレジットカードのキャッシュローンの金利、銀行のカードローンの金利、闇金の金利の範囲はそれぞれゾーンがあり、ターゲットとする層も違う。

ひとえにキャッシュローンといってもさまざまな種類があり、それぞれの金利は業態によって横並びだがそれなりの理由がある。なぜか。←経済学部の大学生が説く問題かな?

ネットワーク効果 (ネットワーク外部性)

よくまとまっているため、

奈良産業大学 経営学部 Faculty of Business Administration
ネットワーク効果 (2002/10/23)

より無断転載。

最近、ビジネス書で「ネットワーク効果」という言葉がよく使われています。文脈に応じて様々な意味で用いられていますが、「経済学におけるネットワーク外部性がもたらす効果」の意味として用いられている場合が多いようです。

ネットワーク外部性とは、「同じ財・サービスを消費する個人の数が多ければ多いほど、その財・サービスの消費から得られる効用が高まる効果」をさします。たとえば、FAX が世の中に 1台だけしかないとすると、その FAX は全く機能しません。利用者が少なければ、FAX を利用する価値は乏しいと考える人も多いでしょう。逆に、FAX の利用者が増えれば、通信できる相手が増えるので、それだけ FAX の価値が増すことになります。FAX そのものの性能とは無関係に、利用者の数に依存して価値が変化するのです。このように、ネットワーク外部性は通信ネットワークにおいて顕著にみられる性質です。

ところが、ネットワーク外部性は、必ずしも通信ネットワークとは無関係なところでも存在することが広く知られるようになりました。ビデオの方式をめぐるVHSとベータの戦いでは、最終的に VHS がビデオの標準方式になりました。しかし、VHS のほうがベータより優れた方式であったからではありません。パソコンでは、マイクロソフト社のウィンドウズが、OS の独り勝ち的シェアを維持し続けています。これらは、いずれもソフトウェアという要素の存在によって、多くの人に利用されている方式が選ばれた結果です。ビデオの場合は、ほんのわずかシェアが高かったため、まず VHS の方で映像ソフトが充実し、それがハードウェアの普及を促進したこと、さらに同様な理由でレンタルビデオが果たした役割も大きいと言われています。パソコンの場合も、シェアの高い OS でアプリケーションソフトの開発が進み、それによってさらにハードウェアの選択にフィードバックされるという循環が生まれました。ソフトウェアとハードウェアの間に相互依存的な関係が存在するため、ネットワーク外部性が発生したのです。

これらは、協定などで標準を決めたのではなく、ネットワーク外部性によって事実上の標準化 (デファクト・スタンダード) が成立した例です。デファクト・スタンダードを獲得した企業は、長期間にわたって独占的に利潤を得ることができるため、多くの企業がデファクト・スタンダードを意識した戦略をとるようになりました。

クリティカル・マス

ネットワーク外部性がはたらく財の普及では、「クリティカル・マス」と呼ばれる特別な普及率が存在するといわれています。このクリティカル・マスに達するまで普及させるには、大変な苦労をしなければなりません。しかし、クリティカル・マスをいったん超えると、急速に普及が拡大していきます。 なぜ、このような普及率が存在するのでしょうか。ここでは、ネットワーク外部性がはたらく財に、普及のクリティカル・マスが存在する理由について簡単に説明します。

ネットワーク外部性がはたらくネットワークに加入する場合を考えます。真っ先に加入する人もいるでしょうし、普及が進んでからでないと加入しない人もいるでしょう。ネットワーク外部性の特徴は、各個人が行なう加入の意思決定が、普及の度合いから大きな影響を受けることです。そこで、「普及率がどの程度になったら加入しますか?」というアンケートをとったものとします。

図 1 のグラフは、その回答の一例で、アンケートの回答をヒストグラム(分布を示す棒グラフ)として示したものです。真っ先に加入する人、普及が進んでから加入する人など、様々な人がいますが、その平均は中央より左に寄っているものとします。それは、ネットワーク外部性が強くはたらくほど、普及率に鋭敏に反応して利便性が上昇し、少しでも普及したら加入が始まると考えられるからです。

図 1. 加入に関するアンケート回答の分布

図 1. 加入に関するアンケート回答の分布

さらに多くの人を対象にアンケートを取ると、図 2 のグラフに示す曲線 (3) のように、連続した曲線として示すことが可能になるはずです。このグラフは架空のデータですが、40 % の普及率の時に加入する人が最も多く、この40 % を中心にして左右対称になっています。(平均 40 %, 標準偏差 20 %の正規分布を例にしています) 曲線 (3) は、アンケートの回答の分布を示したものですが、回答した人の数を普及率の小さい順に累積したグラフを曲線 (1) として示しました。累積分布を示す曲線 (1) をみると、普及率が 50 % のところで、累積分布の値は 70 % を示しています。これによると、普及率が 50 % に達するまでに加入したいと考える人が、全体の 7割を占めることになります。

図 2. クリティカル・マスの説明

図 2. クリティカル・マスの説明

普及率が 50 % のとき、加入したいと考える人が全体の 70 % 存在するのですから、その差の 20 % の人は、加入したいのにまだ加入できずにいる個人の存在を示しています。いずれこの 20 % の人も加入するでしょう。したがって、普及率 50 % の状況は長く続かず、普及率は上昇していきます。どこまで上昇するかというと、累積分布と普及率が一致するところ、つまり曲線 (1) と曲線 (2) が交差するところです。この例では、ほぼ 100 % まで普及が進みます。逆に、普及率が 20 % のところでは、加入したいと考える人が全体の 16 % 程しか存在しません。その差の 4 % の人は、ネットワークから退出したいと考えていることになり、普及率は減少します。

このように、曲線 (1) が45度線 (2) を上回っているところでは、普及率が上昇していきます。逆に、曲線 (1) が45度線 (2) を下回ったところ (A から B の区間) では、普及率が減少します。普及は 0 % から進みますから、このようなネットワークが登場しますと、点 A の普及率までは楽に普及が進みます。しかし、点 A から点 B までは、積極的な普及促進策を講じないと普及が進みません。点 B を超えると普及は何もしなくても進んでいきます。ここで、点 B がクリティカル・マスと呼ばれる普及率です。

(水谷 直樹)