お金がないと太る世の中

こちらに来て、4 年前に少し生活していたときと比べて変わったことがいくつかある。太ってる人がさらに増えたなーというのもその 1 つ。まぁ、人のこと言えた義理ではないが、、一説によると、アメリカ人の 50% は肥満だという。そのデータを裏付けるように街には太った人があふれ・・というわけではないのだが、例えば、会社の人たちで「超」太っている人はあまり見かけない。これが、スーバーや、安売りの家具屋とかに行くとたくさん見かける。

おそらくこれは、アメリカ人に貧富の差がいっそう広がったことを意味するのでは、と思う。私が観察する限り、低所得者ほど太っているのでは?ということ。常識的に考えると、良いものを食べているから、金持ちの方がより太っていそうだが、アメリカでは、食べ物は格安で手に入るものがある。それは、インスタントラーメン (チキンラーメンみたいなやつ。メーカーは、Maruchan とか Nissin。30 個で 150〜300 円?) とか、トルティア (ドリトスの味がないやつ、てか、せいぜい塩で味がついてる程度のやつね) などで、激安である。飲み物で言えば、水よりもコカコーラの方が安い。稀だとは思うが、安売りだと6 個で 110 円 ($1) とかあって、そのときは思わず私のところも買ってしまった。

外食しようとすると、実はそれなりに高いので、外食で安く済まそうと思ったらやはりマックだ。マックと言えば、自分の肥満をマックのせいにして訴訟を起こした女子中学生のニュースがあったような気がする。しかしそもそもなぜこの女子中学生はマックしか食べなかったのだろう?

いずれにしてもカラクリとしては、

  1. 低所得者は、
  2. 食に関して「ジャンクフード」を取りがちになるから、
  3. どうしても高カロリーを摂取してしまう。
  4. だから太る。
  5. 上記 2〜4. を繰り返す。そのうち、
  6. 超太る。どのくらい太るかっていうと、Konishiki くらい。 (冗談じゃなく、結構見かける。)
  7. あまりにも太り過ぎで、仕事も困難になる (冗談じゃなく、自律歩行できなくなって、車椅子の人とかいる)。
  8. 職を失ったり、収入が減るため、1. に戻る。

・・・と、私は想像しているが、日本もそのうち同じような状況になると思う。

アメリカの独立記念日

7月4日は、アメリカの独立記念日。

2004/07/04 は日曜なので、5日も振替休日になっていたが、こちらの休日システムは (アメリカに来たばかりで) よくわからないので、会社の同僚に 「月曜日は休みなんですか?」 と聞いてみたところ、「たぶんそうじゃないか?」 (←たぶんって、おい・・)。 彼に続けて言われたのが、

「それより、お前に 1つ 『警告』 しておく。週末にあちこちで 爆発音が聞こえても、それは決してアメリカで 『戦争』 が始まった わけじゃないから。決してテロでもない。心配するな。」

週末は花火があると妻が楽しみにしていたので、すぐに彼なりのジョークだとわかったけど、この独立記念日、アメリカではみんな揃って祝っている (ちなみに、彼の言う 「あちこちで」 は本当で、このあたりは各市町村単位で花火をあげてたようである)。中でも、独立記念日の前には家の前に国旗を掲げていたり、クルマのラジオのアンテナに付けた国旗をなびかせてフリーウェイを疾走するクルマをみかけたり、いつもポップスしか流さないラジオでもアメリカの国家のポップス版とか有名なアーティストが歌ったやつとかが 1 日中流れていたりした。

さて、これを日本に置き換えたらどうだろう?星条旗は日の丸に、国家は君が代となる。日の丸をなびかせて走っているクルマをみかけたら (日本だと) 確実に「右翼 」扱いだ。建国記念日 にJ-WAVE でも 「君が代」 は流さないだろう。

この違いは、いったいなんなんだろう?と、考えさせられる。アメリカ国民というものは、日本人からするとみんな 「右翼」 になってしまう。(アメリカ人には) 「愛国心」 はみんなにあるように見える。一方で日本は、逆にマスコミが騒いで、日の丸君が代に反対する教員のニュースとかを流したりする。日本人は愛国心が備わらないよう、もっと明確に指摘するなら、アメリカの属国のままでいるように、アメリカからコントロールされているのだと思う。

アメリカは確かでない情報をもとに他国に 「干渉」 しちゃう国である。国を滅ぼすくらいおせっかいなことするなら、日本にも、自分の国の価値観を強制して 「 もっと俺たちアメリカ人みたいに自分の国を大事にしろよ」 と言って来てもよさそうなものだ。そのくらい独立記念日は盛り上がっていた。彼らにとって 7/4 は、自分たちの (日本で言う) 愛国心を再確認する日なのだろう。日本で、建国記念日はどうか? 「(日本が建国した日なんて誰にもわからないから) 単に 2月は休みがないから、作ろう。。。」って感じだったのでは・・・

各国の消費税率

  今日は、消費税を考えてみる。

  アメリカは高速道路がタダである。が、、カリフォルニア州の消費税は、8.25%もする! (でも、食料品や、電話とかのインフラの消費税はもっと安かったりと、 メリハリがある)

  日本は、2004/04 から内税方式になった。カリフォルニア州は相変わらず以前の日本と同じ外税方式である。外税方式は消費税がいくらかかるかいちいち計算しなければならないものの、やはりいくら取られるか意識はいつもあるから、「これだけ税金を払っている」 という感覚は常にある。

  内税方式にしたらこの感覚がマヒする。日本が内税方式に移行したのは近い将来消費税を引き上げやすくするめなのは間違いない。しかし、ちょっと立ち止まって考えれば、私はこれでいいと思う (早晩、日本の消費税は引き上げざるを得ないため)。

Google によれば、各国の消費税は、

デンマーク、スウェーデン25%
ノルウェー24%
フィンランド22%
アイルランド21%
イタリア20%
ポルトガル19%
オランダ19%
フランス19.6%
イギリス17.5%
ドイツ17%
スペイン16%
メキシコ15%
カナダ14.5%くらい
韓国10%
オーストラリア10%
カリフォルニア8.25%
スイス7.6%
日本5%

で、これを見ると先進国の中でも5%なんて国は他にないし、日本の消費税が以上に低いことがわかる。実際に、カリフォルニアに住んでいると、日本は消費税が低過ぎて、「本当にこれでいいのか?」 と思ってしまうくらいだ。年金の財源も、実は小沢一郎氏の主張する消費税+福祉税の方が公平だ。

  なので、実は日本も法を整えて消費税を一刻も早く引き上げた方がいいのだ。その過程として内税方式にして国民の感覚をマヒさせる療法を施した日本政府や役人は、愚民化政策をとって単に我々を馬鹿にしているのか、それとも急に消費税が引き上げられることに対するアレルギー反応を弱めてくれている良き医師なのだろうか。

ADSL と伝送損失

最近、ADSL という言葉をよく聞く。PCをインターネットにつなぐときの方式のひとつではあるが、この方式を説明するには 「水道」 を考えるとわかりやすい。

自宅にある水道の蛇口をひねると水が流れるのは当然のようなことではあるが、実際は水道局 → 水道管 → 蛇口という流れになっている。水が蛇口から出るとき、実際には水道局、水道管、蛇口、の 3 つの要素だけではないが、ここでは話をわかりやすくするために単純化することにする。

水道局と蛇口はまっすぐな水道管で結ばれている。水道局には水を流すポンプがあって、しこしこ水を汲み上げて流しているとする。

このとき、蛇口が水道局から近ければ近いほど勢いよく流れる。ポンプとの性能と水道管の太さが同じなら、蛇口が遠ければ遠いほど水の流れが弱くなる。それだけ長い水道管を通って水が流れるにはそれだけの圧力が必要だからである。

これと同じ原理が ADSL である。

水道局を電話局、水道管を電話線、蛇口を PC に置き換えてみよう。流れるのは水ではなくてデータである。

ADSL では電話局から近ければ近いほどデータ転送のスピードが速い、、すなわち、プラウザでHPを見るときに瞬時に表示されるということである。電話局から近ければそれだけ電話線を流れるデータのスピードが速くなる。

水道の場合は、水道局から蛇口までの水道管は実際には 1 本ではなく、何本かの水道管がつながっているとすると、つなぎ目で水が少し漏れるかもしれない。

「多少、途中で水漏れがしても蛇口から普通に水が出れば良い」

実は、この考え方が ADSL の基本である。ADSL では 「データを速く流すかわりに、途中でデータがなくなって
しまっても、もう一度送り直せばいいや」 みたいな感じでシステムが設計されている。途中、データがなくなってしまうことを 「伝送損失」 という。電話局から自宅が遠くなればなるほど、伝送損失が多くなるため(水道の場合は水道局から蛇口が遠いと水道管のつなぎ目が多くなるから水漏れが多発する)、ブラウザに表示されるべきデータが PC に到着したときに、途中で失われたデータを復旧するのを待つのである(必要なデータが揃わないとHPを構成できないでしょう?)。よって HP の表示が遅くなるのである。

これは、水道局にあるポンプの性能が上がったために、多少水漏れしても蛇口から問題なく水が流せるようになった、ということに似ている。

ADSL は、結構いい加減な仕組みで成り立っているのであった。これを「ベストエフォート(最大限の努力)」という。

ちなみに、 ADSL に比べて途中で伝送損失がほとんどないのが 「光ファイバー」 を使ったデータ伝送方式である。これを FTTH (Fiber to the Home) という。NTT東西が「フレッツ光」とCMしているのはこのことである。

あと数年もすると光ファイバーによるインターネットの世界が訪れることになっている。

Posted on 2004-05-23 by yas |

Google の本社

Google Moutain View

SGI (シリコングラフィックス) という会社がある。少し前まで CG (コンピュータグラフィックス) といえば SGI だった。映画スターウォーズ I や、マトリックスなども SGI のワークステーション (PC よりも性能のよいコンピュータを、ワークステーションという) で作られていた。

クリック→ https://www.sgi.co.jp/features/2000/apr/oscar/

その SGI の本社は、シリコンバレー (サンフランシスコの南) にあり、2000 年に私がアメリカに行ったときは広大な敷地に巨大な自社オフィスを構えていた。その頃は IT バブルの絶頂期だったので、 「アメリカ人は大丈夫か!?」 と、バブル崩壊を知る日本人として心配したものだ。当時、サンフランシスコ国際空港もすごく立派な建物に生まれ変わっていたほどだ。

アメリカにいる上司と話す機会があり、今は IT バブルが崩壊して、シリコンバレーのオフィスもガラガラ、家賃は 3 割安、という話を聞いて、その後 SGI どうなったのかと思って尋ねてみると返ってきた答えは、

「あぁ、SGI には今は Google の本社があるよ」

だと!! SGI は、どんどんオフィスを縮小して Google などに貸して、自分のオフィスは敷地の隅の方に追いやられてしまったらしい。

そーかー、そんなに大きくなったのかぁ。。。Google は。

Posted on 2004-05-18 by yas |