より無断転載
catch-22 situation とは…
「この語源は、米国の作家 Joseph Heller が 1961年に発表した長編小説 Catch-22 に由来します。第二次世界大戦を舞台に、戦争の矛盾に苦悩する飛行士の姿を皮肉に描いたこの小説は、米国では 40 年を経た現在でも名作として読み継がれているのですが、そのタイトルがそのまま、そのような状況を意味する名詞になってしまったのですね。」
私がもし中学の社会科教師だったら、経済とは何かを教えるために、授業で「電波少年 アンコールワットへの道」のビデオを教材に使い、生徒に見せるだろう。このコーナーはカンボジアのアンコールワットまでの悪路 82km をひきこもりの若者などを中心に鋪装していくという内容だった。以下は、作業日程。
始まりは 2001/08/05 放送分であり、翌年 2002/02/03 放送分まで 182 日かけて 51km を鋪装した。時間的には 2002/03/30 終了分まで、ここまで 77% の時間がかかっている。ここで重要なのは、 2002/02/03 放送分では、鋪装作業に重機を投入したことである。
このレンタル重機の投入によって残りの 31km が 55 日間という短さであっという間に鋪装できたことがわかる。時間的には全体の 23% であった。
1km 進むのに 3.56 日かかっていたものが、重機の投入により 1.77 日となった。重機によって手作業よりも約 2倍の作業効率が上がったことになる。レンタル代を 1週間 10,000 バーツ支払ったとしてもその対価に十分に見合うものであったと考えられる。
このコーナーはこのように単に人類が機械によっていかに生産性をあげてきたかを示しているだけでなく、組織・リーダーシップとは何か、ということにも示唆に富んでいた。
アメリカのカリフォルニアサンノゼにあるチルドレンズミュージーアムという施設で、ダウン症と思われる方が食堂で働いているのを見かけた。これが普通の姿なんだなと思った。日本では公の場でほとんどみかけない (町田のリス園ではみかけた)。
また、一方で英語学校の教師に 「アメリカ人は自閉症というのをどのくらい知っているのか?」 と質問したところ、「普通はみんな知っている」 という。「なぜか?」 と聞くと、「TV、ドラマ、映画、新聞、雑誌」 いたるところで触れられていると。確かにその週の Newsweek の表紙は 「Autism」 であった (このことは 2年前のことである) から、そうなのだろう。
翻って日本はどうだろうか。私が Newsweek の特集記事を 2年前にアメリカで見たとして、日本では、自閉症に限らず、どれだけ障がい者に対することがマスコミなどで触れられただろう。インターネットやケータイはこれほど浸透したのに、そして CM でしきりに 「ADSL」 なんて言葉が繰り返し放送されるのに、「自閉症」 などの言葉がマスコミから聞かれたことはほとんどないだろう (民法でも自閉症のドラマは 2本あった。最近では NHK が放送した自閉症のドラマのような番組がもっと増えるとよいと思う) 。
今の仕事をできればここで書かれているような世界に持っていきたい。ケータイ先進国日本なら、インフラとしてはアメリカよりも先に実現できるはずだ。これはウォールストリートジャーナル紙からの発信だが、なぜ日本経済新聞はこのような話題を取り上げられないのか。なぜ日本はこのような課題を社会が「普通」に取り組めないのか。アメリカがすべていいとは決して思わない。が、見習うべきところは見習うべきだろう。