(iモードの歴史)
NTT ドコモの iモードサービスは、1999/02/22 から始まった。それから 1年ちょっとで 500 万契約を突破し、今では 600 万契約、そして今年中には 1,000 万契約を突破するのとの見通しもある。1ヶ月に 100 万契約ずつ伸びているという。先月あたりから、夜 10 時をまわったあたりからつながりにくくなるという障害が発生し、これは当初はソフトウェアのバグもあったが、結局は加入者増にシステムが追いついていっていないことが原因であるという。確かに、先月は私も仕事で遅くまで会社に残って iモードのシステムを作っていて、メールが届かないのは自分のせいなのか、ドコモのセンタの障害のせいなのかわからなくて困ったときがあった。そんなことはどうでもいいが、これだけ勢いよく加入者が増えたシステムはあまり聞いたことがないから、システムがネットワークの負荷に耐えられなくなるのは、技術的に言っても仕方がないことと思う (これは、同情する)。それを、マスコミが面白がって (?) デカデカと報道するのも、どうかと思う。なにしろ iモードは、
のだから。バブル崩壊後、失われた 10 年の中でこのことは、日本人が大いに世界に胸を張って誇りに思うべきことである。今は、ドコモはシステムの増強をしようとしており、東京大田区だけにあったiモードセンタを、横浜と大阪、計 3 ヶ所に広げるつもりだという。
ところで、ドコモの課金システムなどは、アラジンという名前で富士通が開発している。実際には、サン・マイクロシスムズの UNIX サーバ (コンピュータ) が使われており、世界でも超大規模システムの 1 つのようだ。
このアラジンのシステムを作るために、米国のサンでは、同じシステムを作って試験していたというからすごい。
このiモード、それなりに加入者が伸びる理由がある。続きは、こちら
NHK 教育 2000/04/22 放送分
『ITが実現した半額バーガー』
実際は、マクドナルドのマーケティング戦略を解説している。
(メモ)
→出店候補のある地域の高校の生徒数などを人手で調べていた。
(IT化の例)
▼駅の出入り口からの評価:
▼ドライブスルーに入りやすいスピード:
(その他の評価項目の一部)
週末書店でたまたま手にしたこの本、Excel でのポートフォリオの分析のやり方とか載ってそうで、なかなかよさそう。今まで、株式に関する本は、一切読んだことがなかったが、これは買ってみた。そしたら、すごく良い本だった。中身は、まともだがタイトルで損してるような気がする。
大学の統計学やマーケティングの授業で、分散とか、標準偏差とか、回帰直線とかたくさん出てきたが、経済学部は文系だから、授業のほとんどは 「どう計算するのか」 という計算方法に費やされて、実社会に役に立つものではなかった。昔は Lotus 1-2-3 の全盛で、そのためだけの授業もあって、これはこれで良かったんだけど、所詮は操作方法で終わってしまっていた。良くて、1-2-3 にデータを自分で入力して、回帰直線を作るくらいで、それで 1 年が終わってた。
しかしながら時代が変わったのか、この本では難しい計算はすべて Excel にやらせて (昔も、1-2-3 でできたんだが)、実データとして扱う株価データなんかもインターネットから集めて、分析の結果の値がどのような意味をもつのか説明してくれている。
よく考えれば、Σ(シグマ)の意味だけ知っていれば、分散や標準偏差の公式なんて覚えてても、そのあたりはExcel の関数1つであらわすことができるから、計算方法なんて全然覚える必要がなかったのだ。そういうことを再認識させてくれる本だ。
特に、目からウロコだったのが、株価の前日比の標準偏差を取ったものが 「リスク」 であったということ。
なんだ、最初からそう言ってくれればいいのに…株式に興味もってから早 7 年、大学の授業を受けていた時から数えると 10 年目にして初めて
ということをこの本によって知ったのだった。
ポートフォリオ理論は、学生時代に専攻にしたかったのだが、これを教えてくれる教授は、1 年おきに 「線形計画法」 と 「ポートフォリオ理論」 をやってて、ちょうどわたしが在籍してた頃は、ポートフォリオをやる年に教授が 1 年留学してしまって、私の本当の専攻はマーケティングだったから、線形計画法だけその教授のゼミにもぐらせてもらっていたこともある。
ちなみに、ポートフォリオとは、株式(金融商品)の分散投資のこと。分散投資とは、株を買うときに 1 つの銘柄だけ投資するのではなくて、複数の銘柄を組み合わせることによってリスクを低くして投資すること。
2000/04/25 日経朝刊の大機小機より無断抜粋 & 改編
グローバル化や IT 革命の中で、経済はどんどん変わりつつある。企業は急速に行動様式を変えつつある。同じように経済政策も変わらなければならない。現代の経済政策が満たすべき条件は次の 3 つである。
どんな交渉にも強い人とはどのような人か、ということについてを一般的に捉えたもの。これについては、
日本の交渉学の始祖、ICU 教授の藤田忠先生の著書「燮の交渉力」から「交渉力を構成する 12 の因子」を
引用する。ちなみに「燮」は「やわらぎ」と読む。
交渉は信頼関係の上に成り立っている。この個性は生まれつきのものではない。
交渉では準備あるいは交渉計画が重要である。計画力あるいは準備できる力が必要である。
チャンスと思ったら決断をする。商売にならないと思ったら逃げる。人に悪感情を与えずに好機をつかませるセンスが商才である。
日本人は対立(コンフリクト)に弱い。コンフリクトの上に安住できない。
高い目標に人生をかける勇気のあるものは大成する。交渉も同じである。
待つことは神の知恵なのである。忍の一字で待つこと。
当方が心を開けば相手も開く。開かれた心でなければ、交渉は成立しない。
人を見る目。偉大な人物は一目で相手を見ぬく。こういう人にかかっては仮面をかぶっても役に立たない。
自分を説得できないから自身がないのである。自分を説得できない者が他人を説得できるはずがない。
誰にでも愛されたいと思う人には安定感がない。八方美人がこれに当たる。安定感のある人でなければ交渉力はもてない。
自分ばかりよくなればよいという自愛の人は交渉に向かない。隣人愛が必要。