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コンビニのマーケティング (1)

コンビニはマーケティングの塊である。

同じコンビニが、さっきもあったのに、ここにも!?なんでこんなに近いところにあるんだ!?ってのが結構ある。実は、これには理由があって、なるべく街の中の離れたところにコンビニを出店するよりも、近くに出店する方が、トラックによる配送コスト(つまりはガソリン代と人件費)を安くできるからだそうだ。少量多品種を扱うコンビニは顧客のニーズに応えるために、1日に何度も店の間を商品を積んだトラックが行き交うことになるためだ。ある地域で、密集してコンビニを出店して行く…

これをコンビニドミナント理論という。

エコノの法則第1:<br />「双子のいる家計は政府の経済政策を如実に反映する」

「双子のいる家計は、政府の経済政策を如実に反映する」

例えば、今年、15 歳以下の子どもがいる家庭(と、高齢者)に商品券…もとい地域振興券配ったが(※)、これなんかは普通の 1 人しか子どもがいない家計に比べ、双子の子どものいる家計は 1 家計にも関わらずそれだけで金額的効果は単純に 2 倍である。また、同じ商品券構想を考えたところと同じ政党がまた最近になって児童手当(※)の増額を唱えているが、これも双子の家計には 1 人しか子どもがいない家計よりも見えない効果=心理的効果や、金銭的効果は大きい。

逆に、たとえば消費税をアップされることを考えてみれば、小さい双子の赤ちゃんがいる家計では即座におむつ代やミルク代に振りかかってくる。

つまり、双子の子どものいる家計は政府が行なう経済政策にもろ影響を受けることになる。こういった家計は政策によるブレが大きいのである。よって、減税、公共投資も含め、政府の経済政策を推し量るには双子の子どものいる家計をモニタリングするのがよい方法だと思う。このことはまだ誰も目をつけてないと思うので、もし私が学者だったら、一般の家計と双子の子どものいる家計を比較調査して研究すると思う。

レバレッジ

これからの時代(というか、最近の傾向だが)のキーワードは、「レバレッジ」 である。

レバレッジ=Leverage とは、辞書にはてこの力、(目的達成のための) 効力、影響力…とあるが、ここで私がいうレバレッジはてこの力の意味でよい。

てこの力とは、当然のことながら、A と B の間で、A をちょっこっとだけ動かすと A に対して B はかなり大きく動くということである。

現在の IT (Information Technology=情報通信) 革命の中においては、労働における生産性向上も、技術革新、現在の株価の上昇 (デリバティブなど) には、レバレッジが働いていると考えている。これを定式化したりこの理屈を理論的に解明した人はまだこの世にいないし、私には到底理論的に説明できる能力などないが、今の世の中はレバレッジが働く場面が多くなったのは明らかだと思う。

日テレのマーケティング

ホイチョイが以前、テレパルのエッセイ(酒とビデオの日々)で、80 年代から 90 年代にかけて(内容はよく覚えてないけど)、時代=われわれの生活を変えたものは、「(TV の)リモコン」の登場だ、、といっていた。

リモコンによって、みんながザッピング(チャンネルをあちこち変えること)をするようになり、テレビを見るときは、チャンネルを変えながら「今 面白そうなことをやっている番組 (チャネル) 」を探すようになった、という主張だった。
で、テレビ局側も、それに合わせて番組を作るようになった、と。一番の象徴的な出来事は、出演者のしゃべりに合わせて、字幕がでるようになったということ。字幕があれば、とりあえず、他のチャネルから今 移って来た人でも、内容的についていけるってことなのだ (しゃべりだと、消えちゃうから、とりあえず字幕に残しておくと、いいということ) 。

私は、テレビをあまり見ない人なんだが、おそらく、私の知っている限りでは、これを最初にやったのは日テレの 「進め!電波少年!」 じゃあないかなぁ?と思う。
この字幕手法って、電波少年の中ではザッピングを意識してやったのかは謎だけど。
ほかにも、たとえば、歌番組は、サビしか流さない。長くて、ワンフレーズ、って感じで、CDTV(カウントダウンTV) なんかは、もうガンガン歌の一部だけを流す、みたいな作りになっている。今のバラエティとかって、特にそうらしいけど、とりあえず、番組を最初から見ていなくても、、、途中からでも入っていける作りになっているという。

この間驚いたのは、ニュースステーションまでもが日本人への日本語によるインタビューで字幕をつけていたことだ。って、これはもうあって当然って感じかな?

ホイチョイも、このザッピング対策を一番最初に施したのは日テレだと指摘してたと思う。

その結果、今の日テレの業績と株価はどうだろう?

CI (コーポレート・アイデンティティ)

CI (シー・アイ) とは、コーポレート・アイデンティティの略である。
コーポレート・アイデンティティとは、企業のイメージを一貫して消費者に訴えることであるが、主に社名・社名ロゴを統一するような狭い意味で使われることも多い。
例えば、ある会社の場合は、社名ロゴのバックはブルーと決まっていて、サブカラーとして黒とか灰色とかが使えるが、そのほかの色は、使ってはいけないことになっている。社名ロゴの長方形の角を丸くしたりすることも許されない。

これは、ブランドイメージを統一するためである。

ここで、*既存の*企業が CI を行なうには多大なお金がかかることに注目したい。なぜなら、CI とは、通常、社名、社名ロゴを変更することであり、社員の名刺は全部交換しないといけない。それを刷るには大企業(従業員数が多い企業)ほど、金がかかるし、あちこちの看板を変えないといけない。カタログなども、すべてである。おそらく、自力(自社独自)でCIを行うところよりは、コンサルティング会社に依頼すると思う。この費用も多大なものと思う (ちなみに、私の勤めている会社は、設立時にボストン・コンサルティング・グループに頼んだそうだ)

CI は金がかかるわけだから、この不景気なときに CI を行なう企業は、かなり儲かっていると見てよい。これは、株式投資の大きな判断基準となる。

たしか、NEC などは、バブル崩壊(直)後くらいに CI を行なって、現在のブルーのロゴで NEC となった記憶がある。

最近で言えば、ゲームソフトの KOEI とか、LAOX もそうである。

世の中が不景気の時に CI できる企業は、投資対象としてはリスクが比較的少ない企業である。